誰に言ったって、どうにもなる訳じゃない。けれど、誰かに聞いて貰いたい――。
誰にでもそんな出来事の1つや2つ、胸に抱えているのではないでしょうか。友人に言うのは少しだけ気まずい、親に言うのは違う気がする、彼氏に言うのもなんか変。そんなときこそ、人は匿名でぽつりと顔の見えない誰かに零すのかも知れません。L’eclat編集部では、女性の誰にでもなく吐き出したいお話をお聞き致します。お話を伺うのは、顔も名前も知らない、すれ違うこともないどこかの誰かです。そんな無責任な誰かにだからこそ、言いたいことが言えるのではありませんか。例えばそれは、愚痴かも知れない。相談かも知れないし、今日あった嬉しい出来事かも知れない。誰かに言おうと思っていてうっかり抱えたままだった出来事を私たちに話してみませんか。
今回お話をしに訪れたのは、二十歳の女性。彼女はどうやら、元彼のちょっとしたいざこざに悩んでいるようです。きっかけは、もう半年以上も前に分かれた元彼に、卒業式で手紙を渡したこと。その後に起こった一連の出来事に、彼女はどうにも納得しかねているようです。
―貴女はこんな状況、どう思いますか?
L’eclat@女子会
男と女って、フクザツ。
ちょっと相談に乗ってください。大学時代に付き合っていた人に卒業式で手紙を渡したら、「大学時代の彼女は全員遊びだった」って返されたんです。どう思います?
――それは酷いね。
――自分が同じ目にあったらどう思うか考えて欲しい。
――そんな人もいるんだね……。
――まだ好きだから手紙を渡したの?遊びで付き合っていたなんて言われたらショックだよね。
でも別の友達には、私が悪いって言うんですよ?
手紙には四年間友人でいたことに対するお礼と、最後「今でも好きだけど、忘れるね」って書いてただけなんです。そりゃあ、A4で4枚は多かったかなって思いますけど……。
――うぅん、それはちょっと重いかも?
――でも、一生懸命に書いた手紙にその返事は酷いよ。
――相手も遊びか、好きかハッキリして欲しいよね。
でも酷いんですよ!その後に彼からメールはきて、「ただの大学時代の友人になるか、遊びと判っていてももう一度付き合うか、選んで欲しい」って言われたんです。どう思いますか?
――何それ、虫がよすぎ!
――彼と遊びで付き合っていくよりも、真剣に付き合う相手を見付けることの方が大切だと思うよ。
――まぁ、お互いが納得していないんだよね?
そうなんです……。私としては本当に、これが最後の気分だったんですけど。元彼にとっては、そうは思わなかったみたい…
― 男と女の関係は、いつだってフクザツ。―
自分にとってはそんな心算じゃなくても、勘違いされることだってある。この場合は一見、元彼の方が酷いように見えても、彼にだって言い分があるのかも知れません。
実際に彼女は、友人に彼女自身の不備も指摘されてしまっています。
結局この後は連絡も途切れ、何事もなかったそうですが、彼女にとっては苦い経験となってしまった…。
お医者様でも草津の湯でも、とはよく言ったもので、どんな人でも、恋愛をすると多少なりとも周りが見えなくなってしまうもの。
けれどこうした苦い経験が相侯って、女性の美しさには磨きがかかっていくのです。