晴耕雨読

雨の日に読書、そんな休日いかがですか?

【晴耕雨読】

—田園で世間のわずらわしさを離れて、心穏やかに暮らすこと。晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家に引きこもって読書する意から—

本03 ▼再認識される”紙の本”の良さ。 最近、”紙の本”を読まれましたか。インターネットの無かった頃を思い返してみると、書店というのは最新の知識に触れることのできる、ほぼ唯一の場所でした。

・本の匂い、厚み、手触り…「五感」で本が味わえる

一気に読まず、しおりをはさむなどして中断しながら読む。その読んだページと未読のページの「厚み」が少しずつ変わっていく過程。それが「読書している」という実感になるのです。 残りのページ数が少なくなってくると、いよいよクライマックスなんだと、読むスピードも上がります。紙の本には、そうした「感触」があり、読了したとき1冊の本の厚みと重さが、達成感を物語るのです。 表紙の手触りとデザイン、厚みなどの触感も価値に入ります。脳は画像で記憶するのだそうで、たとえば哲学書であっても理学書であっても、そのページの画像で記憶しています。それは紙質も含まれます。手にとってぱらぱらとめくることもでき、紙の質感やにおいも楽しめる。そう、「五感」を紙の本から味わうのです。

・所有者の「欲求」を満たしてくれる

本は、読むだけでなく、感動を形として残しておくことに価値があります。所有する、あるいはコレクションするといった欲求があるからです。 紙の本は本棚に本を収納する楽しみなどもあります。読んだ後も「読んだ行為の証」として物理的にその名残を残してくれます。 本の並べ方や整理の仕方など人それぞれで他の人と比べてみるのも楽しいかもしれません。

▼”電子書籍”の良さ。

・絶版がない

ほとんどの人が共通していう電子書籍のメリットの1つに絶版がなくなるという事があります。これは、紙という物理的な制約から解放された結果、絶版という行為そのものが意味を持たなくなると言われているからです。 ある日興味をもった作品が絶版になったと知ったらとてもショックですよね。それが今後無くなるのは嬉しいですね。

・紙の使用量が減る

電子書籍が一般に広く普及すればその分紙の使用量が減るというのは短絡的すぎるでしょうか。 紙の使用量は現在とんでもない量になっています。電子書籍が本格的に普及すれば、その使用量がいくばくかでも減り、その分紙となるべき森林が助かったり、また使用済みの紙を燃やす機会も減るのではないでしょうか。 確かに言える事としては、人々は読書が好きで、そして、例えそれがどんな形や大きさだったとしても、多くの人に愛され続けるという事です。 紙の本、電子書籍、両方の良さを知り、興味を持っていただければと思います。

*コラム*

「つんどく」ってなに?

「積読」、買った本を読まないでそのまま書棚や机の上に積んでおくことです。本02

買った本が積まれた状況は、自分が知りたいことや欲求の鏡だといえます。 それが目に入るところにあって、日常的にざっと眺めるだけでも、相当な知的刺激になります。 だからこそ、積読しておくことは、「ほうっておいているように見えて、 実はすごく意味のあること」だというわけです。

2015.06.Vol.10

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