今、働く女性の間で密かにブームになっている万年筆。書店でも万年筆の専門誌を目にしたことがあるのでは?大人の女性の知性とセンスを感じさせ、書かれた文字は豊かな表情。
メールやLINEなどが主流の今、あえて「気持ちや個性を手書きで伝えたい」という人が増えているようです。万年筆の最大の特徴である絶妙な書き味をつかさどるのがペン先。
ペ ン先にもさまざまな種類があり、選ぶのにとても苦労してしまいそうですね。中でもよくしなるのは。14金や18金などの“金ペン”。やわらかく書けます が、万年筆はペン先が髪に触れるだけでインクが流れ出る仕組みです。ボールペンの強い筆圧になれている方は、まずは少し硬めのステンレス製を使うのがオス スメ。
▮▯▮ こだわり”インクの色”と”オシャレ軸”
同じペンでも、インクを入れ替えてさまざまな色を楽しめるのも万年筆の魅力のひとつ。
ボールペンの感覚だと、まずは黒・・・と考えがちですが、ブルーブラックのほうが黒色よりも人気なのだとか。公式文書にも使えて止めや、はらいの筆跡が見えやすいです。他にもボルドー、グリーンなど様々な色があるので、プライベートなときには色で遊んでみるのも万年筆の楽しみのひとつです。
知的&女をアゲる、今人気のボディカラーは白・ベージュ・シャンパンゴールド。
万年筆はブラックボディが多く、男性のものというイメージは昔のもの。今は各メーカーから明るい色がどんどん出ているんです。甘すぎずシンプルなデザインで、年齢を重ねても使える落ち着きのある色味が増えているので働く女性の最初の一本として最適!
▮▯▮ とても繊細な万年筆の管理法
万年筆を使う上で一番大切なことは、毎日少しずつでも使って、万年筆の中のインクをよどませないこと。使わずに放置しているとドライアップ(キャップをしていてもインクが乾燥して書けなくなる)トラブルを招きます。1週間以上放置すると危険信号!
もしうっかり放置してしまった場合でも、1カ月程度の放置なら首軸からペン先までを一晩水につけることで、固まっていたインクが溶けて復活します。
一度は使ってみたいものの、何やら取扱いが難しそうと思ってしまいがちな万年筆ですが、正しい使い方を知ってしまえばそんなことはなさそうです。
▮▯▮ ボールペンにはない万年筆の魅力
万年筆の最大の魅力は、紙との摩擦を感じない滑らかさです。その書き味は「頭の中にあることをつまずくことなく書き出せる」と表現されることもしばしば。
そ して、もう一つの大きな魅力は文字に「流れ」ができること。太く、細く、強く、弱くと、ストロークに抑揚をつけながら、長く書き続けることができます。そ の抑揚は筆のような感覚でその時の思いや感情を表現しやすいことが特徴です。手紙へ込めた気持ちがより相手に伝わるのではないのでしょうか。
▮▯▮ 本格万年筆とエントリー万年筆
万年筆には大きく分けて”本格万年筆”と”エントリー万年筆”があります。その大きな違いはペン先の素材。
本格万年筆とは、柔らかな金を用いたなめらかな書き心地の万年筆。
エントリー万年筆は、カラフルな軸でお手軽な値段のカートリッチ式で初心者でも楽しめます。
▮▯▮ 試し書きに適している字は?
「永」 という漢字には日本語の要素である、トメ・ハネ・ハライが含まれていますので、お店で試し書きをするときは、まずは「永」と書くのがオススメ。キャップは 回転式と引き抜くタイプがありますが、ペン先を傷つけないように注意して、正しい方法でやさしく外してください。一般的に一万円以上の万年筆になると太さ が選べるようになります。
細いとペン先が固く感じますので、悩んだらはじめは中字で選ぶのがオススメです。