野菜には、体を温めるものと、冷やすものがあります。
夏野菜は、ほてった体を冷やしてくれる作用があり、冬野菜は体を温める効果があると言われています。夏野菜は、水分が多く、生で食べるものも多いのです。
■体が温かくなる野菜
冷え性を改善したい人や妊婦さんだけでなく、健康で美しくありたい人にとって体を温めることは重要なことですね。寒い冬には、温かいスープやお茶、ほかほかのおでんなど、温かいものを食べて体を温めたいですよね。
しかし、温野菜や煮物などの温かい料理だからといって、体を温めるとは限りません。サラダのような冷たい料理よりも温かい料理の方が一時は温まるでしょうが、どの野菜を使うかによって、体を温めるはたらきに大きな差があります。
体を温める食材として、忘れてはならないのが、ねぎやしょうがなど。普段は薬味やスパイスとして活躍している食材ではありますが、血行を促進する効果があり、体を温めるのに優れた食材なのです。
- ねぎ
ねぎの白い部分を食べる根深ねぎと葉の部分を食べる葉ねぎがある。白い部分は淡色野菜、葉の部分は緑黄色野菜。ねぎ特有の辛味はアリシンと呼ばれるもので、血行をよくし体を温める作用がある。葉の部分には、カロチンやビタミンCが含まれ、風邪予防に効果あり。 - しょうが
栄養的には特に優れているものはないが、辛味成分であるジンゲロンやショウガオールには発汗を促す作用があり、冷え症だけでなく、風邪の初期症状の緩和に効果がある。 - とうがらし
辛いものを食べると体が熱くなる。その代表がとうがらし。赤とうがらしの他、チリペッパー、カイエンペッパーなど種類が豊富だが、カプサイシンと言われる辛味成分に体を温める効果があるのだ。カプサイシンには、毛細血管の血液循環をよくするはたらきがある。また、とうがらしは皮下脂肪の代謝を促進させるため、肥満防止やダイエットにも使われる。
■体を冷やす野菜
私たち現代人は体温が低い人が多く、平熱が35度台という人も珍しくありません。そのせいか 「冷え性なのはしょうがないわ」 とあまり心配していない人も多いかも。
しかし、冷えた体は、体内酵素のはたらきが低下、新陳代謝も低下、免疫力も低下。
目覚めが悪い、疲れがとれない、体が重たい、肌の調子が悪い、風邪をひきやすい、などの不調を感じるようになります。
温める野菜と冷やす野菜の見分け方
■ 体を温める野菜
- 冬が旬の野菜
- 地面の“下”にできる野菜
- 黒い色、赤い色、オレンジ色の野菜
■ 体を冷やす野菜
- 夏が旬の野菜
- 地面の“上”にできる野菜
- 白い色、青い色、緑色の葉物野菜
生姜やかぼちゃは冬が旬なので温める野菜。ナスやキュウリは夏が旬なので冷やす野菜。
にんじんやネギは地面の下にできるので温める野菜。レタス・ほうれん草は地面の上にできるので冷やす野菜。ただし、トマトの色は赤いですが、南米の暑い地域が原産なので冷やす食べ物。白菜は冬が旬ですが、色が緑色の葉物野菜なので冷やす食べ物なので例外です。温めるか冷やすかの見分け方も例外があるので目安と思ってくださいね。
体を温める野菜
- にんじん
- ねぎ
- たまねぎ
- ごぼう
- れんこん
- かぼちゃ
- 生姜
- にら
- にんにく
- にんにくの芽
- 山芋
- ふき
- こんにゃく
- 赤唐辛子
体を冷やす野菜
- レタス
- キャベツ
- 白菜
- ほうれんそう
- 小松菜
- きゅうり
- トマト
- なす
- ゴーヤ
- セロリ
- もやし
- おくら
- 大根
いかがですか。今年は体を温める野菜を採り、冷え症や寒い冬を乗り越えませんか。