お店で売っているようなパンを作りたい。パン作りの醍醐味は、味や材料を決めて自分好みに作れること。どんなパンを作ろうか、何を入れようかと考え、世界に一つだけのオリジナルパンを作り、ご家庭で自分だけの味を楽しんでみませんか?
パンを膨らませるのに欠かせないのが、イースト菌や天然酵母。
「天然酵母」は、果実やアルコールなどの、いろいろな種類の酵母が混ざっています。
それぞれの酵母の出すアルコールと、もともと付着していた果実や穀物のフレーバーがパンに独自の味と香りを付けます。
天然酵母で作るパンは、ふっくら・もちもちとしていて噛めば噛むほど、うま味を楽しむことができます。
■初心者でも簡単!干しブドウで作る酵母
自家製酵母は、とてもデリケート。他の食品に使った瓶を使うと、その影響を受けることがあります。可能な限り新しいものを使って、自家製酵母専用の瓶を用意しましょう。
◆1日目
煮沸消毒した瓶にレーズンと水を入れ、フタをしっかりと閉めて上下に10回ほど振り、なじませます。27度前後の暖かいところに置きます。このときレーズンはすべて沈み、水は透明感のある状態です。
天然酵母は温度管理がとても大切で、違った温度になってしまうと酵母が作れません。
◆2日目
レーズンが水を含んで膨張し、上の方のレーズンが浮いてきます。1日1回は瓶を上下に返す程度にふり、フタを開けてガスを抜きます。
◆3~7日目
レーズンの半分以上が液面より浮き上がり、フタを開けると勢いよく泡だって、フルーティな発酵臭がしたらOK。ここからもう1日置けば、レーズンエキスのできあがり。
===保管に関する注意事項=====================
できあがったレーズンエキスは、レーズンを入れたまま冷蔵庫で保存します。
温度が一定な奥の方に入れると、約1ヶ月保存できます。
冷蔵庫の中でもゆっくり発酵しているので、時々フタを開けてガスを抜くこと。
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ぜひ、この機会に天然酵母に挑戦してみてはいかがでしょうか?