長い間、多くの人々を魅了し、親しまれている歴史あるクラシック音楽の魅力に迫ります。
▮ クラシックの効果

仕事や遊びなどをする際、私たちは主に左脳を使用して生活していますが、クラシックは右脳を刺激し、左脳を休ませる効果があると言われているので、疲れた左脳が休まると、思考のリフレッシュができます。
また、クラシックを聴いていると精神が落ち着くとよく言われますが、これはα波(アルファ波)という、リラックス時に出る脳波が出るからなのだとか。クラシック音楽を聴いている時は、自然音を聞いている時の心地よさと同じ脳波が出ているのです。
夜なかなか寝付けない方は、クラシック音楽をとても小さな音で流すと心が落ち着き、ゆっくり眠ることができます。
また、朝の目覚ましにも取り入れれば、目覚めがよくスッキリ起きられるかもしれませんね。
▮ わかると面白い豆知識
クラシックはいくつか種類があります。管弦楽曲、室内楽曲等と分類されており、曲名には交響曲や協奏曲という文字がいくつも並んでいます。この意味がわかれば、クラシックがもっと楽しくなってくるかと思います。
クラシックには演奏形式がいくつかに分類されています。
①管弦楽曲・・・オーケストラを使って演奏される楽曲。シンフォニーとも呼ばれる奏鳴曲。
A.交響曲・・・管弦楽のために作曲されたもので、基本4つの楽章(曲)から構成されています。
「第九」で知られているベートーヴェン作曲の「交響曲第9番」もそのひとつです。
B.交響詩・・・その名の通り、オーケストラに詩をイメージした演奏をさせます。1楽章から成り立っています。楽章とは、「お話」のようなもので、作曲者によって曲の組み立て方は様々です。
文学的、絵画的な内容と結びつけられることが多く、ロマン派を特徴づける管弦楽曲。
C.協奏曲・・・ひとつまたは複数の独奏楽器と管弦楽によって演奏される多楽章からなる楽曲。イタリア語のままコンチェルトともいう。
D.組曲・・・管弦楽によって演奏される標題音楽のうち、作曲家によって交響詩と名付けられたもの。
交響曲と違って、「4つ」の楽章にとらわれず、作曲者が自由に曲数を分けて作ってあるものです。管弦楽に限らず、ピアノ曲などもあります。
文学的、絵画的な内容と結びつけられることが多く、ロマン派を特徴づける。
E.その他
②室内楽曲・・・少人数で演奏する合奏の曲。弦楽四重奏(ヴァイオリン2本・ビオラ・チェロ)など。
③独奏曲・・・一人で弾く曲です。ピアノ曲がこれにあたります。
④吹奏楽・・・金管楽器、木管楽器、打楽器などを使用して演奏します。トランペットやフルートなど。
⑤声楽曲・・・独唱と合唱に別れます。読んで字のごとくです。伴奏にピアノが付きます。
⑥宗教音楽・・・基本的には声楽曲ですが、キリストを称える歌はここに分類。ミサとも言います。
⑦オペラ・・・総合芸術とも言われます。すなわち、大規模な美術セットに、照明に、歌い手は色々な役になりきって、歌いながら演技します。伴奏はオーケストラが多いです。
▮ 演奏者が変わる楽しみ方
クラシックは同じ曲をさまざまな指揮者や演奏家が奏でているので、同じ曲でも色々な雰囲気を楽しむことができます。
たとえば、演奏家によってどのような音質・テンポ・強弱・緩急のつけ方で演奏をするのか、など。
演奏家によって奏でる音楽の表現の仕方の違いを楽しめるのはクラシックならではかもしれませんね。
作曲家の作った曲を解釈するのも演奏家によって異なってくるので、お気に入りの演奏家を見つけるのもよいかもしれません。
取り上げる曲は大昔に作られたものですが、それを長い歴史の中で幾億もの演奏家が奏でてきています。
例えば人々が「ショパンの幻想即興曲が聴きたい」という気持ちしか持っていなかったら、とっくの昔にクラシック音楽の演奏家という存在は必要なくなっていたことでしょう。
*豆知識 「エリーゼのために」
「エリーゼのために」はベートーヴェンの有名な曲として知られていますが、誰に作った曲かご存知でしょうか?
もちろん、曲名にもある「エリーゼ」のために作った曲では?と思う方が殆どかと思いますが、実は「エリーゼ」なんて人物は存在しなかったそうなのです。
では、誰に送った曲なのでしょうか。それは、ベートーベンが当時、思いを寄せていた女性 ”テレーゼ”への贈った曲だったんです。
こんな間違いが起こってしまったのは、ベートーヴェンの書く字に問題があったからなのだとか。
ベートーヴェンは「Therese」と書いたつもりが、「Elise」 と読み間違いをしてしまったという説があります。
しかし、ベートーヴェンの字はどのくらい独特な字だったのでしょうか。
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ひとことにクラシックと言っても、様々な楽しみ方や感じ方があります。
あまりクラシックに興味がわかなかった方も、この機会に聴いてみるのはいかがしょうか。
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