京の町を散策していると、普段では気づかないような場所やモノと出会えます。
嵐山や祇園などの観光名所も捨てがたいですが、たまにはのんびり京都の町を歩いてみませんか?
今回は、京都をすこし違う角度からご紹介します。
◆京町屋カフェ
京都と聞いて思い浮かぶ景色は、清水の舞台だったり嵐山の渡月橋だったり、美しい建築物を連想した方も多いのでは ないでしょうか。寺や神社の観光地としても有名な京都ですが、そこに昔から暮らしている人がいることも忘れてはいけません。地元の人たちの暮らしが根付い た町並みと言えば、やっぱり京町家でしょう。
京町家とは?
職 住一体の住居形式で、居住するだけではなく商家として活躍している町家がたくさんあります。ちなみに、商売をしている町家は『町屋』と書くそうなので、こ こでは『京町屋カフェ』と書いてみました。そんな京町屋をカフェとしてリノベーションしたお店がとても増えてきているのです。
~栞栞カフェ~
“おばんざい”という京都料理でいうところのお惣菜が楽しめます。ちなみに、ここ栞栞カフェでは自然食にこだわっているので、カフェとしていくよりも、健康志向な方のランチにおすすめです。
クールな間接照明と木の温かみのあるレトロモダンな内装です。
烏丸通の丸太町駅から徒歩8分ほどのところにあります。
*アクセス
京都府京都市中京区竹屋町通小川東入ル東竹屋町422
URL: http://www.obanzai-ichie.com/%E6%A0%9E%E6%A0%9E%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7/
~ひだまり~
フローリングのお座敷で、コーヒーはもちろんランチをいただくことができます。ランチには、季節食材を使ったカレーやシチューが振る舞われており、日替わりなので何度足を運んでも楽しめますね。
また、ひだまりというお店の名前のとおり、日が暮れるとクローズになってしまいます。
座席の数は、13席ほどしかないので訪ねる場合はお早めに。
北野天満宮から歩いて2~3分です。
*アクセス
京都市上京区六軒町五辻西入ル溝前町100-99
URL: http://kyoto.graphic.co.jp/guide/hidamari/
◆京都のものづくり
京都には伝統的な工芸品が多数作られています。それらは職人さんが1つ1つ手作業で作っているので、国内外問わず人気が高いです。とはいえ、伝統工芸品には 高価なものが多く、気軽に手に取れるものはなかなかありません。そこで、京の町を歩きながら、普段使いにも持ちやすいアイテムを作っているお店をいくつか 紹介していきます。
~dedegumo~
京都から発信する手作り時計とアクセサリーの専門店です。腐食防止コートが施 された真鍮のボディとイタリア製レザーのベルトが特徴の個性的なデザインは、着々とファンを増やしています。そのデザイン性は非常に高く、細かい部分まで 作り込まれたディティールに加え、一部デザインではムーブメントが見える構造になっているため、スチームパンクな雰囲気やアンティークが好きな方や、機械好きな方の心を捕らえて放しません。防水加工はもちろん、金属アレルギーの方にも優しい作りになっており、長く使っていける時計です。
出かけるときはブレスレットとセットで身に付けると周りの目を引くので話題としても一役買ってくれそうですよ。
最近では、非防水モデルながら手ごろな値段でdedegumoの時計が楽しめる、イントロシリーズが販売中なので、祇園、八坂を歩くときには、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
八坂は、八坂の塔の近く。白川は、巽橋の近くにあります。
*アクセス
八坂上町店:京都市東山区八坂通下河原東入八坂上町370
白川通新橋店:京都市東山区新橋通大和大路東入元吉町65
URL: http://dedegumo.jp/
~あじき路地~
あじき路地とは、大黒町通松原下ル2丁目、長屋のある路地です。この長屋には若きクリエイターが集まり、彼らの作品を制作するアトリエとして、また作品を販売するお店として営まれています。
現在は、がま口や帽子などの小物のお店や、小腹を満たせるパン屋さんが並んでおり、休憩がてら立ち寄るのにもってこいのオススメスポットです。
通常、京都の路地は私有地なので、勝手に入っては失礼になりますが、ここは来客を想定しているので、路地の雰囲気を楽しむこともできます。
住宅地域にあるので場所の事前確認をした方がスムーズにいけます。
*アクセス
京都市東山区大黒町通松原下ル2丁目山城町284
URL: http://souda-kyoto.jp/travel/life/ajiki.html
~白竹堂~
府内3ヶ所に店舗を構える、京扇子のお店です。八坂の塔を仰ぐ、情緒あふれる町並みを散策しながら立ち寄れる八坂の塔店は、坂道好きにはたまらない情景です。
ちなみに、京扇子は上記で紹介してきたものとは異なり、国が指定する京都市の伝統工芸品です。なんだか格式は高そうですが、うちわと違ってたたむことができるので、気軽にカバンに入れやすく、夏の暑い時期にとても活躍するアイテムですよね。
また、京扇子は、職人さんが製造工程のすべてを行っているので、非常に質の高い仕上がりですが、その分どうしても値が張ってしまいます。
八坂の坂にお店を構えてます。
*アクセス
京都市東山区八坂塔之下星野町87-7 他
HP: http://www.hakuchikudo.co.jp/
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プセットという、がま口屋さんに入ると、制作中にも関わらず、オーナーさんが話しかけてきてくれました。
訪ねた経緯を話していると会話が弾み、気持ちよく買い物ができました。
人との出会いはとてもあたたかいですね。
お店との出会いの中に、人と人との出会いをも楽むことができます。
そんな大切な時間をくれる京都。
きっと、なにか素敵なものが見つかるかもしれませんね。
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