まぶしい日差しが降り注ぎ、厳しい暑さが続きますね。
暑いと食欲も減り、冷たいものばかり食べてしまったりと、何かと栄養不足になりがちな季節。
栄養が足りないと元気も出ず、仕事に精も出ない気がしてしまいます。
そんな暑さを忘れ、さらに栄養不足まで解決してくれるすばらしい野菜があること、ご存知ですか?
今回紹介するのは『夏を乗り切るトマト術』!
みずみずしくおいしいトマトで、この夏を最高のものにしちゃいましょう!!
Q.なぜトマトが栄養不足に役立つのか?
A.秘密はその甘味と酸味です
トマトは一年を通してずっと食べられる食材ですが、夏野菜としても有名ですよね。
もちろん有名なだけあって、夏が一番おいしく食べることができることもそうですが、夏に疲れた体を癒してくれる、といった意味でも、『夏野菜』と呼ばれる由来があるそうです。
甘かったり酸っぱかったり、いろんな顔のあるトマトには、食欲増進、疲労回復にとても有効なのだそう。思い切りアルコールをあおりたい日が増える季節ですが、そんな飲みすぎの胃のむかつきを抑えてくれる効果もあります。
様々な味を純粋に楽しむことだけでなく、その時々の体調に合わせて食べるのもいいかもしれません。
Q.トマトにはどんな栄養があるのか?
A.それは”リコピン“です
トマトに最も多く含まれる栄養は、リコピンと呼ばれるカロテノイドのひとつで、カロテノイドには”β-カロテン”、つまり体内でビタミンAに変化する栄養素が含まれています。
しかしリコピンは効酸化作用が強く、β-カロテンの2倍以上の栄養価があるのです。
ビタミンAは体のホルモン分泌を整えてくれたり、お肌の乾燥を防ぎ美肌効果もあるそう。暑さゆえに体調を崩しがちな人も、紫外線についつい負けてしまいがちな人でも、綺麗な美肌と健康的な体を取り戻すことができるかもしれません。さらにリコピンには、生活習慣病を予防する効果も認められています。
冷房の下で過ごすことが多くなり、体調管理がしにくいこの季節は生活習慣病にかかる人も少なくないようです。しかしトマトによってホルモンバランスを整えれば、暑い日差しの下でも、寒い冷気の下でもしっかり体を保っていられます。
Q.とにかくたくさんトマトを食べればいいの?
A.効率の良い摂取の仕方をしましょう
コレだけの栄養があるとは言っても、生のトマトをひたすら食べる、なんて飽きてしまうし保存も大変ですよね。実はトマトは、温めたほうが栄養価が高くなるということをご存知ですか?
煮込んだりペーストにしたりと加工したトマトのリコピンは、なんと生トマトの1.6倍になるのです。その理由は、リコピンは火に通ると体内に吸収されやすくなるからだそう。
生のままでも十分おいしく栄養は取れますが、少しの手間と工夫を施すことによって、料理のバリエーションと共に栄養価までアップするなんて、女性にはなんとも嬉しい効果ですよね。
さらに油に溶けやすいリコピンは、オリーブオイルをかけるというひと手間だけで、生トマトの4倍の栄養がとれるというのだから驚きです。
昔からなじみのある食材のトマトには栄養がある。その事実を聞いたことはあっても、何によってどんな効果があるかを詳しく知る人は、多くはない気がしました。
気軽に入手でき使い勝手のいいトマトを使った栄養満点料理で、今年の夏も楽しく乗り切っていきましょう!